札幌ビル火災、道警が現場検証 意識不明の40代男が放火か

現場検証のため火災があったビルに入る北海道警の捜査員＝27日午前10時2分、札幌市中央区

　札幌・ススキノのガールズバーから出火し4人が負傷した雑居ビル火災で、北海道警は27日、現住建造物等放火容疑で現場検証した。心肺停止状態で搬送され、意識不明の40代男がガソリンのような液体を店にまいたとの情報があり、道警はこの男が火をつけたとみて、火元の2階を中心に痕跡の有無などを調べるとともに、回復を待って詳しい事情を聴く方針。

　火災は26日午後3時20分ごろ発生。札幌市中央区南5条西3丁目のビル2階にある店舗から出火し、20～50代の男女4人がやけどするなどした。このうち20代女性は従業員、30、50代の男性2人は客とみられ、いずれも命に別条はないもよう。

　現場では午前10時ごろ、道警の捜査員と札幌市消防局の職員ら計十数人がシャッターを開け、ビル内部に入っていった。捜査員は時折、外に出て入り口付近を撮影したり、周辺の歩道の長さを測ったりしていた。