ブランド農作物、電子タグで証明 開発商品につけ販売、岡山のブドウ農家
共同通信 / 2024年11月28日 7時2分
多くの年月と費用をかけてブランド農作物を開発しても、種苗の流出による模倣品などで利益を得られない。そんな「育種貧乏」の問題を克服しようと、正規品と証明する電子タグを商品につけて販売する取り組みを、岡山市のブドウ農家林慎悟さん(46)が始めた。(共同通信=北野貴史)
林さんの実家は100年以上続く農家。知人のブドウ農家で研修していた20代の時、「品種が生産者を生かす」と開発の意義を学んだ。一方で、種苗の海外流出による模倣品や正規ルート以外の不正取引で、多くの農家が適正な利益を得られていない問題があることも知った。
「不正を発見できる仕組みをつくらないと、ブランド力は維持できない」。ブドウの品種開発や栽培、販売の経験も重ねたことでそう考えるようになり、ITやコンサルタント分野を研究。電子タグを使った取り組みを2024年8月から始めた。
電子タグは無線で情報を読み取る「RFID」という技術を活用したもので、スマートフォンなどのカメラをかざすと、育種家である林さんの情報が表示される。RFIDを採用したのは、QRコードよりも複製が難しく、模倣を防いで消費者の安心感をより高められると考えたからだ。
林さんは現在の取り組みを「発展途上」とする。「効果と使用感を確かめながら、今後は多くの品種や生産者のメリットとなる仕組みをつくりたい」。そう考えている。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
中国産「農薬漬けシャインマスカット」が東南アジアで大炎上…怪しい日本語が書かれた“激安ブドウ”の実態
プレジデントオンライン / 2024年11月26日 18時15分
-
Smolt、海面養殖向け高温耐性トラウトサーモンの品種開発を開始
PR TIMES / 2024年11月21日 12時15分
-
【岡山大学】早生樹アカシアの網羅的発現遺伝子の解読と育種マーカー配列の同定~5年で森をつくるマメ科樹木の網羅的発現遺伝子の解読と育種~
PR TIMES / 2024年11月4日 12時15分
-
"農業の祭典" 種苗交換会 鹿角市ではじまる 約1200点の優れた農作物を展示
ABS秋田放送 / 2024年11月1日 18時0分
-
鹿角市で農業の祭典 種苗交換会はじまる 5日まで
ABS秋田放送 / 2024年11月1日 11時52分
ランキング
-
12025年に思い出が消える!?「ビデオテープが見られなくなる」問題【THE TIME,】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月27日 9時0分
-
2東京・文京区のマンション火災で2人死亡、火元は猪口邦子参院議員宅…夫と娘1人と連絡取れず
読売新聞 / 2024年11月28日 1時11分
-
3輪島市など震度5弱、住民不安「電柱倒れるのでは」…元日とは別の断層の可能性
読売新聞 / 2024年11月27日 21時54分
-
4国民民主・玉木氏、異例の官邸訪問=石破首相に原発新増設を要望
時事通信 / 2024年11月27日 20時9分
-
5出品者に情報提供求める=アマゾンジャパンの独禁法違反―公取委
時事通信 / 2024年11月27日 19時31分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください