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北朝鮮兵が攻めてくれば銃向ける ウクライナのコリアン社会

共同通信 / 2024年12月3日 18時55分

キーウで取材に応じる全ウクライナ朝鮮協会のイホール・リム青年部長=11月8日(共同)

 【キーウ共同】「同胞でも容赦はしない」。ロシアに派遣された北朝鮮兵の対ウクライナ戦参加が、ウクライナのコリアン社会を動揺させている。韓国と北朝鮮の南北統一を悲願としてきた世代は一層の分断を危惧。一方、ウクライナ軍を補完する領土防衛隊の男性は「北朝鮮兵が攻めてくれば銃を向ける」と断言した。

 ウクライナには1960年代~80年代にロシア極東や中央アジアから多くのコリアンが移った。全土でおよそ1万~3万人が朝鮮半島にルーツを持つとされる。

 全ウクライナ朝鮮協会のイホール・リム青年部長(29)によると、2014年にロシアがクリミア半島を強制併合すると、在ロシアのコリアンとの関係がこじれた。22年の全面侵攻後は、朝鮮半島にルーツを持つウクライナ人も従軍し、20人以上が戦死したという。

 リム氏が恐れるのは、ロシア西部に派遣された北朝鮮兵が国境を越えてウクライナ領内に攻め入ることだ。キーウ州の領土防衛隊に所属する20代のコリアン男性は「北朝鮮兵であっても、ロシア軍に加われば、敵と見なす」と言い切った。

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