1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

鳴き声と行動の関係調査 サシバ、越冬地奄美大島で

共同通信 / 2024年12月5日 4時19分

鳴き声を上げるサシバ=11月、鹿児島県宇検村(与名正三さん提供)

 絶滅危惧種の猛禽類サシバの、国内最大の越冬地とされる鹿児島県・奄美大島で、関西地方の野鳥研究者らがつくる二つのグループが11月、特定の個体を追跡して撮影し、鳴き声を録音した。鳴き声と行動の関係を解明することが目的で、大阪府の牛込祐司さん(44)は「見えてくるものがあった。調査結果はサシバの保全に結びつくと思う」と手応えを語った。

 調査は2022年以降3回目。長年、サシバの生態を追っている奄美大島在住の与名正三さん(73)が同行し、個体密度が最も高い奄美大島南部の宇検村で行った。

 与名さんによると、越冬地で発する鳴き声は、ほとんどがなわばりの保持が目的とされてきた。だが、22年に続いて今回も、短音の小さな鳴き声で、別の一羽にすり寄る行動が見られた。

 与名さんは「鳴くのは威嚇のためだけでなく、好意を持って近寄るためのものもあると考えられる」と分析している。

 両グループの代表の小室巧さん(62)によると、羽の模様や色で識別した8羽に、それぞれ名前を付けて追跡した。「3日間の調査で同じ個体の鳴き声を確実にとれた」と話した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください