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NYでも平和賞授賞式を観賞 録画映像、米メディアは関心低く

共同通信 / 2024年12月11日 17時22分

ノーベル平和賞授賞式での田中熙巳さんの演説を聞く核廃絶運動の関係者ら=10日、米ニューヨーク(共同)

 【ニューヨーク共同】日本原水爆被害者団体協議会(被団協)がノーベル平和賞を受賞した10日、米ニューヨークでも核廃絶を訴える日米の関係者らが集まり、授賞式の録画映像を観賞した。一方、米国では授賞式のニュースを報じないメディアもあり、被団協への平和賞授与に対する関心の低さもうかがわせた。

 ニューヨーク在住の被爆2世竹内道さん(69)の自宅では10日夕、約12時間前にノルウェーの首都オスロで開かれた授賞式の録画映像をテレビで流し、約20人が観賞した。被団協代表委員の田中熙巳さん(92)が会場に入る姿が映ると、一同から歓声が上がった。

 カナダ在住の被爆者サーロー節子さんの記録映画を製作した竹内さんは「ノーベル賞委員長が核廃絶への行動を求め、自分たちも活動を継続するよう鼓舞してもらったと感じた」と気持ちを新たにした。

 AP通信は被団協の平和賞受賞と田中さんの演説を詳しく伝えた。だが有力紙のニューヨーク・タイムズやウォールストリート・ジャーナルの電子版は10日、授賞式の記事を掲載しなかった。

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