厚生年金活用、経済界から異論 「基礎年金」底上げで
共同通信 / 2024年12月13日 21時39分
次期年金制度改革で、全ての国民が受け取る基礎年金(国民年金)を底上げする案に対し、経済界などから異論が出ている。会社員らが入る厚生年金の積立金を活用するためだ。福岡資麿厚生労働相は13日の記者会見で「利点と懸念を踏まえて議論する」と語った。
両年金は「マクロ経済スライド」という仕組みで給付水準を抑制。現行制度のままでは、厚生年金の抑制は26年度に終了するのに対し、基礎年金は57年度まで続く。
一方、厚生年金の積立金を基礎年金に振り向け、抑制の終了時期を両年金とも36年度で一致させれば、基礎年金の水準が3割底上げされる。基礎年金だけに加入する自営業者らが老後に受け取る年金の水準低下を防げる。
しかし厚生年金は抑制期間が約10年長引き、その後も影響が残るため、給付額が40年度までは減少。厚生年金に40年間加入した会社員の夫と専業主婦の「モデル世帯」が受け取る年金は、月額で最大約7千円減少する。
厚生年金保険料を労使折半で負担している経済団体を中心に「積立金の活用は納得できない」との声も多い。
外部リンク
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1ヤマト運輸、日本郵便への薄型荷物の配達委託を当面継続へ…対立が訴訟へ発展もサービス維持
読売新聞 / 2024年12月25日 22時32分
-
2日本郵便とヤマト「120億円訴訟」に至った言い分 物流サービスの「大同団結」が危うい事態に
東洋経済オンライン / 2024年12月26日 7時30分
-
3ソニーFGが買収、「新興保険企業」の不都合な事実 遠藤社長がブレーン役だったjustInCaseの統治不全
東洋経済オンライン / 2024年12月26日 7時40分
-
4謎の「OZA SODA」が売れている? 楽天1位を4年連続で獲得した強炭酸水の秘密
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月25日 8時10分
-
5おにぎりが涙ながらに「たすけて」と訴えるイラストで食品ロス削減へ ファミマ取り組み本格化
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月25日 16時47分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください