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能登液状化、震度5弱以下も多発 過去の地震に比べ突出

共同通信 / 2024年12月22日 21時1分

電柱が傾くなどの能登半島地震による液状化被害が残る石川県内灘町西荒屋地区=22日午後

 最大震度7を観測した能登半島地震による石川、新潟、富山、福井4県での液状化被害地点のうち、震度5弱以下での発生が16%だったことが22日、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の調査で分かった。東日本大震災での関東地方や熊本地震では数%の割合にとどまっており、突出して高い。能登地震の被災地は液状化しやすい地盤で、地震動が長時間続いたことなどが要因と考えられる。同様のリスクを抱える他の地域を含め、詳細なハザードマップ作成が急務だ。

 調査は1~5月に実施。現地で土砂や水が地表にあふれ出た箇所を確認し、250メートル四方ごとに1カ所と数えて集計した。被害は4県の34市町村の計2114カ所で起き、熊本地震(1890カ所)を上回った。

 震源から離れた地点では、180キロ南西の福井県坂井市や170キロ北東の新潟市などで確認された。被害地点の推定震度を分析すると「5強」35%、「5弱以下」16%だった。5弱以下での発生は、東日本大震災(関東地方)が全体の4%、熊本地震は1%だった。

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