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韓国国会、首相弾劾訴追案も可決 大統領代行の職務停止は初

共同通信 / 2024年12月27日 20時26分

27日、韓国国会で韓悳洙首相の弾劾訴追案の可決ラインを過半数とした禹元植議長(奥)に抗議する与党議員ら=ソウル(共同)

 【ソウル共同】韓国国会(定数300)は27日、尹錫悦大統領の職務停止に伴い、大統領権限を代行する韓悳洙首相の弾劾訴追案を可決した。最大野党「共に民主党」などが主導。韓氏は職務停止となり、崔相穆経済副首相兼企画財政相が権限代行を引き継いだ。国会は14日に尹氏を弾劾訴追したばかりで、権限代行の弾劾訴追は初の事態。3日の尹氏による「非常戒厳」宣言後、国政は混迷の度合いを深めている。

 一方、憲法裁判所は27日、尹氏の弾劾審判を開始した。弁論準備手続きを行い、尹氏側は大統領罷免に値するほどの重大な憲法違反ではないとして争う姿勢を示した。尹氏は出廷しなかった。

 野党側は、憲法裁の3人の欠員裁判官を速やかに任命するよう韓氏に要求したが、韓氏が26日に任命保留を表明したため弾劾案を提出した。

 今後、憲法裁は韓氏を罷免するかどうかも判断する。韓氏は「憲法裁の迅速で賢明な決定を待つ」との声明を発表。崔氏は「国政の混乱を克服するために全力を尽くす」と強調した。

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