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辺野古、軟弱地盤の工事始まる 7万本くい打ちへ、湾に砂投入

共同通信 / 2024年12月28日 16時43分

沖縄県名護市辺野古沖の大浦湾に新たに到着した船。海底に砂を敷き詰めるための作業船と見られる=27日夕

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、防衛省は28日、辺野古東側の大浦湾で、海底に敷き詰める砂を作業船から投入し、軟弱地盤改良工事に着手した。海面下最大70mまで、くい約7万本を打ち込むための前段階。防衛省は構造物の安定性を確保できるとするが、軟弱地盤の最深部は海面下90mに達すると指摘され、難航も予想される。

 国側による工事の設計変更承認の代執行から丸1年となった28日午後1時45分ごろ、作業船のパワーショベルが、横付けされた台船に積まれた土砂をすくい上げ、海中に投入していった。時折雨が降る中、その後も作業を続けた。

 防衛省は同日、公式のX(旧ツイッター)で着工を発表した。「普天間飛行場の全面返還へ大きな前進で、引き続き移設工事に全力で取り組む」としている。

 防衛省によると、くいは海底に打ち込んだ筒の中に砂を流し込んだり、砂を締め固めたりして造る。砂の敷き詰めは、くい打ちの際に土壌が舞い上がるのを防ぐためで、地盤改良が必要な範囲のうち、ほとんどの場所で実施する。

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