帰省ラッシュ本格化、出国ピーク 東海道・山陽新幹線、乱れ長引く

出国のピークを迎え、混雑する成田空港＝28日午前

　年末年始の帰省ラッシュが28日から本格化し、各地の駅や空港は混雑が続いた。成田空港は海外で年越しを迎える人たちで出国のピーク。東海道・山陽新幹線は朝に岡山県内で発生した沿線火災の影響で、列車の遅れが長引いた。年末寒波で日本海側を中心に大雪が予想されており、今後も道路の交通障害や交通機関の乱れには注意が必要だ。

　東京駅の東海道新幹線の改札付近では、運行状況を示すモニターに人が集まった。名古屋市の男性会社員（29）は東京の親戚に会いにきた。「遅れは10分ほどだったが、ちゃんと着くのかドキドキした」と漏らした。

　成田空港。家族とフィリピン・セブ島に向かう千葉県浦安市の主婦木戸地まり子さん（73）は「ビーチでゆっくりしたい。孫とカウントダウンパーティーに参加する」と期待。北海道旭川市の会社員伊藤駿さん（24）は「ドイツでおいしいビールとソーセージを味わいたい。オーストリアではシェーンブルン宮殿を巡りたい」と声を弾ませた。