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務安空港、鳥衝突の発生率が最大 韓国機事故、調査本格化

共同通信 / 2024年12月30日 5時25分

29日、韓国・務安国際空港で起きた旅客機事故現場で、対応にあたる当局者ら(共同)

 【ソウル共同】韓国南西部全羅南道の務安国際空港で179人が死亡した旅客機事故で、韓国メディアは鳥がエンジンに衝突するバードストライクの発生率が全国14空港のうち務安空港が最大だと報じた。事故機は着陸時の車輪異常で減速できなかったとされ、国土交通省や警察は30日、鳥衝突が影響した可能性もあるとみて調査を本格化。原因の解明を進める。

 務安空港は渡り鳥が飛来する水辺に近い。韓国空港公社が野党議員に提出した資料によると、2019年から今年8月まで務安空港でのバードストライク発生率は0.09%で最大だった。衝突自体が珍しく単純比較は難しいが、運航便数の多い金浦国際空港は0.018%、済州国際空港は0.013%だった。

 報道によると、現在空港で進められている滑走路拡張工事に先立って環境調査が行われ、担当業者は20年にまとめた報告書でバードストライクの危険性が大きいと指摘していた。政府は事故の可能性を把握していたとの批判を受けそうだ。

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