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カーター元米大統領が死去 中東和平を仲介、ノーベル平和賞

共同通信 / 2024年12月30日 9時6分

エジプトとイスラエルの和平に道を開いたキャンプデービッド合意で笑顔を見せるジミー・カーター大統領(中央)=1978年9月、ワシントン(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】第39代米大統領で、中東和平を仲介し、引退後も人権外交を展開して2002年にノーベル平和賞を受賞した民主党のジミー・カーター氏が29日、南部ジョージア州で死去した。100歳。歴代米大統領経験者で最高齢だった。同氏が設立したカーター・センターが発表した。23年2月、病院から在宅でのホスピスに移っていた。

 共和党のニクソン大統領を辞任に追い込んだウォーターゲート事件による政治不信がくすぶる中、出馬した1976年大統領選で、現職だった共和党のフォード大統領を破り当選。77年にホワイトハウス入りした。

 78年のキャンプデービッド合意でエジプトとイスラエルの和平に道を開き、外交で成果を上げた。だが不況に陥った米国経済を立て直せず、イラン革命に伴う79年の在イラン米大使館人質事件で救出作戦に失敗。指導力を批判され、80年大統領選で共和党のレーガン氏に敗北して1期4年で退いた。

 82年にカーター・センターを創設し、民間外交を展開。紛争解決や感染症撲滅の活動は国際的に高い評価を受けた。

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