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ハイブリッド攻撃拡大懸念 ロシアによるインフラ妨害工作

共同通信 / 2024年12月30日 17時20分

フィンランド・ヘルシンキ沖で海底ケーブルを敷設する様子=2015年10月(ロイター=共同)

 【キーウ共同】ウクライナへの侵攻を続けるロシアが北大西洋条約機構(NATO)加盟国に対し、従来の軍事力だけでなくインフラ妨害工作やサイバー攻撃、建物放火など「ハイブリッド攻撃」を拡大させる懸念が高まっている。バルト海での海底ケーブル損傷にロシアが関与している可能性が強まり、ウクライナやNATOの高官から危機感を訴える声が相次いだ。

 25日にNATO加盟国のフィンランドとエストニアを結ぶ海底ケーブルが損傷。欧州連合(EU)欧州委員会などは、ロシアが欧米に科された制裁を逃れるために使っている「影の船団」が関与している疑いがあるとみている。

 ウクライナのイエルマーク大統領府長官は29日、ロシアがハイブリッド攻撃を拡大させ、NATO諸国の国境付近でも挑発に出る恐れがあると通信アプリで警告した。

 NATO高官のジェームズ・アパスライ氏は英民放スカイニューズ・テレビが29日に報じたインタビューで「ロシアのハイブリッド攻撃が5年前であれば全く容認できない規模にまで達している」と指摘した。

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