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にんべんのつゆの素、だしを取る手間なくす 60周年ロングセラー【経済トレンド】

共同通信 / 2025年1月3日 7時2分

にんべんの「つゆの素」

 かつお節老舗にんべん(東京)の「つゆの素」は、1964年の発売から60周年のロングセラー。「だしをとる手間をなくしたい」と開発された商品だ。発売当時は高度経済成長期で炊飯器が普及し調理時間も短くなった。商品企画を担当するにんべんの外山浩二(とやま・こうじ)さんは「だしをとるかつお節の販売に危機感があり、生み出した商品だと聞いています」と語る。(共同通信=増井杏菜記者)

 かつおと北海道産昆布の合わせだしに濃口しょうゆを加えた万能調味料だ。希望小売価格は1リットルで1167円。

 記録が残る1997年度から2023年度までの1リットルサイズの累計販売本数は約2億7千万本で、今も人気だ。

 

 つゆのだしは老舗ならではの手間をかける。かつお節一番だしと二番だしを合わせ、昆布は水で丁寧に戻して使う。ただ、動物性タンパク質のかつお節は液体にすると腐りやすく、殺菌や密封方法を工夫して解決した。

時代に即した商品を投入していることが支持につながっている。「単身でも使い切れる300ミリリットルサイズや健康志向を踏まえた塩分30%カットの製品も開発しました」

 インターネットの普及に合わせて煮物や焼き魚の味付けのほか、電子レンジだけで調理できるレシピもホームページで公開している。「麺つゆに限らず、さまざまな料理に活用されています」

 顧客から「親から子へと2世代に受け継がれているという声も聞きます」。外山さんは埼玉県出身の55歳(価格と年齢は2024年12月現在)

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