金正恩氏、異例の映画指導 朝鮮戦争題材、反省に焦点
共同通信 / 2025年1月8日 17時54分
【北京共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が台本執筆や演技指導を手がけた新作のプロパガンダ映画「72時間」が8日までに、朝鮮中央テレビで放映された。北朝鮮が朝鮮戦争勃発3日目にソウルを一時占領した功績を題材とした。武勇伝だけでなく軍指揮官らの反省点に焦点を当てた異例の内容となっている。
映画は前後編で計約4時間。昨年、北朝鮮内の映画館で上映が始まったとされ、テレビでは今月2、3両日に初公開された。朝鮮戦争が米韓側の軍事挑発で始まったとするなど北朝鮮側の歴史観に基づき描かれている。
神格化されてきた故金日成主席(戦争当時は首相)を俳優が演じたほか、恋い慕う若い男女がスキンシップをする描写や、女性のシャワーシーンが盛り込まれている点も異色だ。
ソウル占領後、北朝鮮軍の南進が停滞したのは北朝鮮を支持する韓国民衆の蜂起を期待し静観したためだとの見方があるが、詳しい理由は定かでない。
金正恩氏は8日に41歳の誕生日を迎えたとされる。最高指導者として年齢を重ねながら、内部の統率に映画を用いるなど試行錯誤を続けている。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
北朝鮮の映画に「裂かれる韓国国旗」…敵対的「二国家論」反映した新作登場
KOREA WAVE / 2025年1月9日 11時0分
-
金正恩氏が製作費提供、現場指導した映画がテレビ放映 「上映禁止」から一転した背景は
東スポWEB / 2025年1月9日 5時4分
-
金正恩氏、米国への「最強硬対応」表明 トランプ氏復権見据え、具体策は控える
産経ニュース / 2024年12月29日 17時25分
-
「対米国で最強硬戦略」党総会拡大会議で金正恩氏
デイリーNKジャパン / 2024年12月29日 17時16分
-
金正恩氏、地方振興で反省 発展遅れ「党と国に起因」
共同通信 / 2024年12月21日 10時28分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください