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中小企業、自慢の技術を万博で披露 441社、週替わり展示で試行錯誤

共同通信 / 2025年1月9日 8時3分

 2025年大阪・関西万博で大阪府内の中小企業やスタートアップ(新興企業)計441社がそれぞれの技術を生かした新製品やサービスを週替わりで披露する。自前でパビリオンを運営するのは難しい地元企業に世界的イベントに参加する機会を設けようと、大阪産業局と大阪商工会議所が企画した。参加企業は来場者の目を引こうと試行錯誤を重ねている。

 産業用ドローンの開発を手がける菱田技研工業(堺市)は、高所作業に役立つ「壁面吸着ドローン」を展示する。ビーズクッションを詰めた輪っか状の吸盤と真空ポンプを搭載。吸盤が壁面に接した状態で空気を抜くと、機体を固定できる仕組みだ。

 電動ドリルで壁面のコンクリートに穴を開けるといった「従来のドローンでは反動が大きく難しかった作業が可能になる」と社長の菱田聡さん(63)。実用化に向けて改良を進めている。

 菱田さんは1970年大阪万博で見た各国のパビリオンが今も目に焼き付いているという。週替わり展示の企画を知り「子どもたちにものづくりへの関心を持ってほしい」と参加を決めた。

 大阪市のコンサルティング会社C&Mは、頭に取り付けた電極で脳波を読み取りクレーンなどを遠隔で動かすシステムの展示へ作業を進めている。担当する水本進さん(76)は「実証実験を重ねて本番までに精度を高めたい」と意気込む。

 両社の出展期間は2025年7月8日から14日。同じ期間に展示する計13社は2024年12月、JR大阪駅直結の複合施設「グランフロント大阪」で、企画中の内容を披露するイベントを開催した。

 普段は企業間取引が中心の企業も多く、一般客の反応は未知数だった。通りかかった人から「技術の内容が分かりにくい」「パネルの文字数が多い」と指摘が入ったブースも。本番では国内外から訪れる来場者に一目で魅力が伝わる展示に仕立てられるかどうかが課題になりそうだ。

 週替わり展示は大阪府・市の「大阪ヘルスケアパビリオン」に設けた約160平方メートルのブースで実施する。企画を手がける大阪産業局の井上光樹プランナーは「大阪には魅力的な企業が数多くあると世界に知ってもらう機会になれば」と話す。

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