レバノンで新大統領就任 対イスラエル防衛強調
共同通信 / 2025年1月10日 5時56分
【カイロ共同】レバノンで9日、国民議会の投票でジョセフ・アウン軍司令官が新大統領に選出され就任宣誓した。演説で「イスラエルの攻撃を防ぐ」と訴え、軍を強化し国境防衛に取り組むと強調した。レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとイスラエル軍の停戦期限が今月下旬に迫る中、対イスラエル政策やヒズボラとの調整で手腕が問われる。
レバノンでは宗教・宗派に絡む政治対立が続き、2年以上にわたって大統領を選出できなかった。議会に議席を持つヒズボラは、イスラエル軍の空爆でトップが殺害されるなど組織が弱体化。ヒズボラが推していた候補は立候補を辞退した。大統領の任期は6年。
アウン氏はヒズボラとイスラエル軍の停戦交渉に関わり、仲介した米国は同氏選出を支持していたとされる。演説で「武器を持つのは国家だけだ」とも述べ、ヒズボラをけん制した。
宗教・宗派が混在するレバノンの大統領はキリスト教マロン派、首相はイスラム教スンニ派、国会議長は同シーア派から選ばれ、権力が分有される。
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