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マスク氏、独自外交で波紋 他国首脳批判、内政に介入

共同通信 / 2025年1月12日 16時34分

米ニューヨークで、トランプ次期大統領(左から2人目)らと記念撮影に応じるイーロン・マスク氏(右)=2024年11月(AP=共同)

 【ワシントン共同】第2次トランプ米政権で要職に就く実業家イーロン・マスク氏が、独自外交で存在感を高めている。英国やドイツの首脳を公然と批判して内政に介入。トランプ次期大統領と外国要人の会談や電話会談にも参加し、波紋を広げている。

 トランプ氏の意向に沿った動きかどうかは判然としないが、マスク氏はトランプ氏周辺で最も影響力を持つ人物だとみられている。CNNテレビは、次期政権で外交を担う国務長官候補のルビオ上院議員や、大統領補佐官になるウォルツ下院議員にとって「頭痛の種」だと指摘した。

 マスク氏は英国のスターマー首相について、検事総長時代に南アジア系の容疑者による白人児童への性的虐待事件を十分に捜査しなかったとしつこく批判。ドイツのショルツ首相を「無能」と攻撃し、排外主義を掲げる同国の右派政党を支持して2月のドイツ総選挙に影響を与えようとしている。

 内政干渉を警戒するフランスのマクロン大統領らは、世界最大級のソーシャルメディア(X)のオーナーが「選挙介入」しているなどとマスク氏に苦言を呈している。

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