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惜しまれた「チェルシー」、生食感で復活 函館の企業がブランド継承、北海道限定

共同通信 / 2025年1月13日 14時2分

「生食感チェルシー」を手にする道南食品開発グループの木村幸乃さん=2024年8月、北海道函館市(道南食品提供)

 2024年春に販売終了となった明治のキャンディー「チェルシー」が、北海道限定品の「生食感チェルシー」として再登場した。ブランドを継承したのは、子会社でキャラメルの製造を得意とする道南食品(函館市)。開発担当者は「北海道を代表する菓子に育てたい」と意気込む。(共同通信=小川悠介)

 元祖チェルシーは英北部スコットランドのキャンディーを参考にして1971年に発売。外国人の少女が「あなたにも、チェルシー、あげたい」と話すCMで話題を集めた。だが近年は販売が低迷し、今年3月に終売が決定。公表時には悲しむファンの声が相次いだ。

 「実はその頃、新チェルシーの開発が始まっていた」と語るのは、道南食品開発グループの木村幸乃(きむら・ゆきの)さん(25)。明治は何とかブランドを残そうと、年明けに道南にリニューアルを打診。道南は「国民的商品なのでぜひとも協力したい」と快諾し、継承が決まった。

 もっとも元祖と似た商品を出してもヒットは見込みにくい。道南が目指したのは、キャンディーとはまったく異なる菓子だった。開発は難航し、終売発表の時点では商品化のめどが立たなかったという。木村さんは「有名なブランドを引き継ぐので、プレッシャーが大きかった」と振り返る。

 何度も試作を重ねた結果、チェルシーは濃厚なバター味を残しつつ、キャラメル風の菓子に生まれ変わった。チョコレートを混ぜ合わせており、やわらかな食感が特徴だ。原料には道産バターと生クリームを使用した。

 標準21粒入りで、希望小売価格は864円。函館市や札幌市など道内各地の土産店で販売する。9月の発売初日にはわざわざ道外から買いに訪れる人も現れ、すぐに完売した店も出た。木村さんは「新たなファンも取り込んで、ブランドを長続きさせていきたい」と話す。

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