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「カリモク家具」高品質で長く使える家具総合メーカー 木材管理から製造まで一貫【経済トレンド】

共同通信 / 2025年1月15日 7時6分

創業者の加藤正平

 「カリモク家具」は愛知県東浦町にある総合家具メーカーだ。木材などの管理や加工、製造を一貫して手がけ、高品質の椅子などを提供し続けている。(共同通信=川村剛史記者)

 材木商出身の加藤正平が1942年、現在の愛知県刈谷市で木材加工会社を設立。1947年に「刈谷木材工業」とし、紡績産業向け木製部品やミシンテーブルを請け負った。そこで品質を左右する高度な木材乾燥技術などを身に付け、ステレオキャビネットなども製造した。

 自社製品販売を目指して1962年、輸出用家具を国内向けに改良した洋風椅子を発売。後に発売した「Kチェア」はシンプルで有機的なデザインが旅館や企業の応接間に似合い、現在も続く看板商品に。ロビーチェアやテーブルなども手がけている。

 部品ごとに細かい修理に対応し、家具を長く使えるサポートを早くから充実。コンピューター化による納期管理を1980年代に導入するなど、販売や管理で時代を先取りした方法を取り入れている。

 「木材のプロとして、近年はさまざまな企業と協力し、良質な木を用いた仏壇などの生産にも取り組んでいます」(山田郁二常務取締役)

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