三菱UFJ貸金庫窃盗70人被害 総額14億円、頭取は報酬減額

三菱UFJ銀行の練馬支店＝東京都練馬区

　三菱UFJ銀行は16日、貸金庫窃盗事件で東京都内の2支店の顧客約70人が被害を受け、総額は現金や金塊などの約14億円に上ると明らかにした。これまでは約60人が被害を受けたとしていたが、顧客からの申告を精査した。半沢淳一頭取の月額報酬を3カ月間、30％減額する処分も正式に発表した。

　半沢頭取を含め、堀直樹会長ら役員5人に報酬減額処分を実施する。事件の経営責任を明確化する。

　事件では、支店の貸金庫から顧客の金塊を盗んだとして元行員今村由香理容疑者（46）が逮捕された。