万博会場、津波警報を想定し訓練 急病人、物資搬送の流れ確認

大阪・関西万博会期中に南海トラフ巨大地震が発生した想定で行った、急病人などを搬送する訓練＝17日午後、大阪市此花区

　大阪・関西万博会期中に南海トラフ巨大地震が発生し、大津波警報が出た想定で、大阪府は17日、各機関と合同の実動訓練を大阪市で実施した。自衛隊や府警、日本国際博覧会協会（万博協会）を含む1万人以上が参加。ヘリコプターや船で急病人や物資を搬送する流れを確認した。

　訓練で万博協会は、会場のある人工島・夢洲から来場者を搬送するため、府にヘリや船の出動を要請。隣接する別の島を夢洲に見立てて、支援物資の入った段ボール箱を運び込み、代わりに急病人と、車いすやつえを使う来場者を島外に搬送した。

　夢洲はかさ上げされているため、府は南海トラフ地震が起きても浸水は周縁部に限られると想定している。