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スッポンに近いカメの化石発見 日本初、福井・勝山の発掘現場

共同通信 / 2025年1月17日 18時32分

福井県勝山市で見つかったカメ類のプロアドクス属の化石(福井県立恐竜博物館提供)

 福井県立恐竜博物館(同県勝山市)は17日、同市にある約1億2千万年前の前期白亜紀の地層から2021年に見つかったカメ類の化石が、原始的なスッポンの仲間のアドクス科プロアドクス属と判明したと発表した。同館によると、プロアドクス属の化石発見は日本初で、世界でも韓国に続いて2例目。

 この化石は21年8月、勝山市の恐竜化石発掘現場から甲羅の後半部がつながった状態で発見された。これまでも同じ現場で、アドクス科アドクス属の化石が確認されており、2属のカメ類が共存していたことが明らかになった。同館の薗田哲平研究員は「韓国の化石とは別種の可能性もある。詳細な研究を進めていきたい」と話した。

 アドクス科は、前期白亜紀から始新世(約1億4500万年前~約3400万年前)にかけてアジアと北アメリカ大陸に生息していた半水生のカメ類で、スッポン科と比較的近いグループに属する。アドクス属の化石は国内では、北海道や石川県などで見つかっている。今回の化石は今月26日~4月8日、同館で展示公開される。

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