米各地で反トランプ集会 「沈黙するな」と気勢

18日、ワシントンでトランプ次期米大統領の就任に抗議するため集まった人たち（共同）

　【ワシントン、ニューヨーク共同】20日に迫ったトランプ次期米大統領の就任に抗議する集会が18日、各地で開かれた。参加者らは移民や女性、LGBTQ（性的少数者）の権利が軽視され、多様性が後退することへの懸念を表明。「沈黙するな。圧政に抵抗しよう」と気勢を上げた。

　首都ワシントンでは小雨が降る中、リンカーン記念堂に「数万人」（米メディア）が集結。「民主主義を守れ」などと主張した。行進する参加者とトランプ氏支持者の小競り合いもあった。主催者は最大で5万人の参加を見込んでいる。

　ニューヨーク・マンハッタンでは約千人が集まり、トランプ氏が計画する不法移民の大規模な強制送還を巡り「移民が米国を偉大に」などと反発するプラカードを掲げ、大通りを行進した。

　マーケット業レベッカ・ペインさん（32）はトランプ氏が全米で人工妊娠中絶を禁止する可能性を「非常に危惧している」と表情を曇らせた。「今後4年間、人々の権利のために声を上げ続ける必要がある」と訴えた。