「TikTok」禁止回避を検討 トランプ氏、新法90日猶予

トランプ次期米大統領のミニチュア模型とTikTokのロゴ（ロイター＝共同）

　【ワシントン共同】トランプ次期米大統領は18日、米NBCテレビの電話インタビューで、中国系動画投稿アプリ「TikTok（ティックトック）」を米国内で利用し続けられるようにするため、利用禁止につながる新法の施行を90日間猶予することを検討していると明らかにした。

　トランプ氏は「選択肢の一つで、最も可能性が高い」と説明し「決定したら（就任初日の）20日に表明するだろう」と語った。米紙ワシントン・ポストが既に、新政権が60～90日間の猶予を検討していると報じており、これを大筋で認めた形。

　ただ新法は19日に発効予定で、ティックトック側は、この日にサービスを停止する方針を表明している。ティックトックは18日、「法律が19日に発効し、サービスが一時的に利用できなくなる」とアプリで利用者に通知した。実際に停止すれば、影響は米国の1億7千万人の利用者に及ぶ。

　新法は、ティックトックの親会社の中国企業、字節跳動（バイトダンス）に対し、米国事業の売却か、米国内でのサービス停止を求めている。