わずか6時間で模様替え ホワイトハウス、大わらわ

米ホワイトハウスの大統領執務室で演説するバイデン大統領＝15日（ロイター＝共同）

　【ワシントン共同】米大統領に就任するトランプ氏は20日午後にホワイトハウスに入る。同日午前に去るバイデン大統領夫妻の荷物をスタッフが大急ぎで運び出し、トランプ氏の好み通りに執務室をしつらえる。政府系メディアのボイス・オブ・アメリカ（VOA）によると、模様替えにかけられるのは、わずか約6時間。新たな主を迎える作業は大わらわで進む。

　大統領はホワイトハウスの2階と3階に住む。トランプ氏が就任式を終えて移り住むまでに全ての部屋が掃除され、事前に選んだ好みの家具がそろう。お気に入りのシャンプーや歯ブラシも準備済みだ。

　大統領は執務室の家具や装飾も選べる。トランプ氏は2017年1月の1期目就任時に、執務室のカーテンをオバマ大統領時代の深紅色から金色に変更した。

　過去には、退任する政権から新政権への嫌がらせやいたずらもあった。クリントン民主党政権は01年にブッシュ（子）共和党政権にホワイトハウスを明け渡す際、机の引き出しを接着剤で固め、パソコンのキーボードからブッシュ大統領のミドルネームの頭文字「W」を外した。