薄れた反トランプ感情 初就任から8年、社会変遷
共同通信 / 2025年1月20日 18時10分
【ワシントン共同】2期目に臨む米国のトランプ新大統領の1期目就任から8年。女性蔑視や人種差別的な発言を繰り返してきた人物が20日、再び超大国のトップに立つ。米社会の雰囲気は変遷し、若い世代を中心に反感は薄れた。民意の後押しを受けるトランプ氏は、今や共和党をほぼ完全に掌握している。
19日、ワシントンの地下鉄はトランプ氏のスローガン「米国を再び偉大に」の頭文字「MAGA」と書いた赤い帽子をかぶった支持者らの笑顔であふれた。2017年1月、1期目就任に抗議する市民の一部が暴徒化し、怒号がワシントンを包んだのとは対照的だ。
当時、約50万人がワシントンで「女性大行進」に参加し「トランプ氏の全てを拒否する」と声を上げた。1963年8月にキング牧師らが人種差別撤廃を訴えた「ワシントン大行進」の参加人数を超える歴史的な抗議活動になったが、今回はトランプ氏に反発する市民の間で諦めに似た空気が漂う。
トランプ氏は昨年の大統領選で「強い指導者」を演出する戦略が奏功。奔放な言動を面白がる多くの若者を引き寄せた。
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