実務能力は度外視、歯止め役不在 マスク氏存在感で不和も
共同通信 / 2025年1月21日 17時3分
【ワシントン共同】米国のトランプ新大統領は、自身に忠誠を誓う面々で閣僚候補を固めた。実務能力を度外視したようなケースも多く、トランプ氏が暴走した場合の歯止め役は見当たらない。要職を任され、存在感を増す実業家イーロン・マスク氏が外交や経済政策に横やりを入れ、政権内で不和を生じさせる危うさをはらむ。
15の省トップのうち、財務長官に起用されるベセント氏ら白人男性が8人を占める。女性は司法長官となるボンディ氏ら5人。非白人は中南米系初の国務長官ルビオ氏ら3人で、多様な顔触れだったバイデン前政権とは対照的だ。
国防長官になるヘグセス氏は大規模組織を率いたことはなく、性的暴行疑惑が問題視されている。機密情報を扱う国家情報長官に指名されたギャバード氏は門外漢で、厚生長官候補のロバート・ケネディ・ジュニア氏はワクチン懐疑派だ。FBI長官候補のパテル氏は組織の解体的見直しを主張する。
トランプ氏は第1次政権で国防長官だったマティス氏ら良識派の閣僚らの反対によって意のままに政策を実行できなかったとの思いが強い。
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