トランプ氏の関税方針に身構え 「注視」「関心」の声相次ぐ

記者会見する林官房長官＝21日午前、首相官邸

　トランプ米大統領が就任演説で「米国民を豊かにするため関税を課す」と表明したことに関し、江藤拓農相は21日の閣議後記者会見で、米国は日本産牛肉などの主要輸出先であり、仮に関税が上がれば影響は免れないとして「注視したい」と強調した。他の閣僚からも「高い関心」「影響を精査」など、トランプ氏の今後の出方を身構える声が相次いだ。

　江藤氏は「農産物について上がらないことを切に願っている」と語った。

　林芳正官房長官は「わが国への影響を十分に精査した上で、適切に対応していく」と述べた。加藤勝信財務相は「日本経済、企業に与える影響について高い関心を持って注視したい」と話した。