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湿度変動電池の発電量向上に成功 産総研、実用化に期待

共同通信 / 2025年1月22日 16時37分

産総研が開発したワイヤレスセンサーが組み込まれた湿度変動電池。右は受信機=22日午前、茨城県つくば市

 産業技術総合研究所(産総研)は22日、空気中の湿度の変化で発電する「湿度変動電池」の発電量を高めることに成功したと発表した。最大出力は約68倍に向上。電源が不要で、太陽電池が使えない場所などでの活用を見込み、実用化につなげたいとしている。

 湿度変動電池は産総研が2021年に開発した。電池内部に塩化リチウム水溶液が入った二つの槽があり、湿度変化による水溶液の濃度差で発電する仕組みだ。これまでは発電出力が小さく、電子回路を動かすことはできなかったが、槽を仕切る部材を変更し出力向上を実現した。

 産総研は、この電池を電源とするワイヤレスセンサーも併せて開発した。

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