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野球観を高校生に惜しみなく指導 熱い思い、練習で一緒に体動かす

共同通信 / 2025年1月22日 20時1分

母校の愛工大名電高野球部を指導するイチローさん=2024年11月、愛知県春日井市

 米国野球殿堂入りが決まったイチローさん(51)は記者会見で野球に対する熱い思いを語った。現役引退後は28年間のプロ生活で培った野球観を高校生に惜しみなく伝えている。「時代で変わっていくものがある。でも、やっぱり変えてはいけないものもあると思う」。2020年の智弁和歌山高に始まり、昨年11月に訪問した母校の愛知・愛工大名電高まで計11校で指導した。

 「すごい」。毎回、高校生は感嘆の声を漏らし、目を輝かせる。指導の基本は一緒に体を動かすこと。今も過酷なトレーニングを続け、50歳を超えても鍛え抜かれた体は現役時代と変わらない。走る姿、キャッチボール、打撃と全てにしなやかな動きで風格が漂う。

 「多くの人が常識だと思っていることを疑い、大事な決断は自らしてきた」と言い、慣例に縛られることを嫌う。メリハリなく、漫然と続く反復練習など昔ながらのスタイルを続けている高校では、指導者も含めて改善を指摘してきた。

 オフには高校野球女子選抜と試合を行い、知名度アップに協力している。

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