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空港復旧、初期から国代行 自治体管理対象、能登教訓

共同通信 / 2025年1月23日 17時36分

能登半島地震でひび割れが起きた能登空港の滑走路=2024年1月、石川県輪島市

 政府は、自治体管理の空港が災害で被災した場合、国が復旧工事を初期段階から代行できるようにする。能登半島地震では石川県管理の能登空港再開まで時間がかかったため。被災地の空港は物資運搬や救助隊派遣など利用増が見込まれ、駐機場所の調整についても新たに国の代行を可能にする。通常国会に空港法などの改正案を提出する。

 空港の復旧工事代行は大規模災害復興法に基づく非常災害指定が必要だ。昨年1月1日の能登地震の場合、県が応急的な工事を進め、旅客便が再開したのは同27日。非常災害指定を受け、国土交通省が県に代わって本格的な工事を行うと発表したのは2月1日だった。

 国交省は、初期から国が代行できれば運航再開が早くなり、被災自治体の負担も減ると判断。非常災害指定がなくても、自治体からの要請を受けて代行を可能にする。対象は自治体が管理する約60空港を想定している。

 復旧工事は高度な技術力が必要となるケースがあり、国が業者との調整を担った方が円滑に進めやすい。道路などは初期から国が代行できる仕組みが既にある。

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