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京アニ事件、弁護団の対応焦点 本人による控訴取り下げで

共同通信 / 2025年1月28日 20時0分

京都アニメーション第1スタジオ跡地で開かれた追悼式の祭壇=2024年7月、京都市伏見区

 京都アニメーション放火殺人事件で青葉真司被告(46)が控訴を取り下げた。弁護側は控訴趣意書を提出し争う意向を示していたが、死刑が確定した。ただ、過去には弁護人が本人による取り下げの効力を争い、裁判所が一時認める判断を示したケースもある。今後、青葉被告の弁護団の対応が焦点となる。

 取り下げが一時無効と判断されたのは、2015年に大阪府寝屋川市の中学1年の男女を殺害した罪に問われ、一審大阪地裁で死刑判決を受けた山田浩二死刑囚(54)だ。18年12月の判決に弁護側が即日控訴した一方、死刑囚は19年5月、収容先の大阪拘置所に控訴取り下げ書を提出した。

 弁護側から無効だとの申し入れを受けた高裁は19年12月、「死刑を直ちに確定させるのは強い違和感とためらいがある」として、無効と決定。この決定は後に取り消され、最高裁は弁護側の特別抗告を棄却、死刑が確定した。

 16年の相模原障害者施設殺傷事件では、弁護側が植松聖死刑囚(35)の控訴取り下げの無効を主張したが、最高裁は有効と判断した。

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