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コンゴ東部の主要都市で人道危機 戦闘激化、路上に遺体多数

共同通信 / 2025年1月29日 11時4分

28日、コンゴの首都キンシャサで、デモで設置された障害物を取り除く治安当局者(ロイター=共同)

 【ナイロビ共同】国連人道問題調整室(OCHA)は28日、コンゴ(旧ザイール)東部の主要都市ゴマでの反政府勢力「3月23日運動(M23)」と政府軍との戦闘で、犠牲になったとみられる人々の遺体が市内の路上で多数確認されたと発表した。激しい戦いが続いており、戦闘員らによる性暴力など人道危機のさらなる悪化が懸念される。

 隣国ルワンダがM23を支援しているとの疑惑がある。国連のドゥジャリク事務総長報道官は28日、M23がゴマの空港を掌握したと明らかにした。OCHAは戦闘員らによる略奪が横行しているとも指摘。人道支援関連施設が攻撃されているとして「極めて懸念すべき状況だ」と訴えた。

 AP通信によると、首都キンシャサでは28日、戦闘に抗議する市民らが暴徒化して米国やフランスなどの少なくとも10大使館を襲撃した。ルワンダに対する国際社会の圧力が不十分だとの不満が背景にあるとみられる。コンゴ政府は既に事態は沈静化したと説明した。

 米国やフランスなどは早期の平和的解決を求めている。

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