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麻薬対策次第で米関税回避 ラトニック氏、カナダなど

共同通信 / 2025年1月30日 7時14分

米上院の公聴会に臨む、商務長官候補のラトニック氏=29日(AP=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米政権で貿易政策などを担う商務長官候補のラトニック氏は29日の米上院での就任承認公聴会で、カナダやメキシコに対して検討している関税は、合成麻薬などの流入阻止を促すためだと説明した。両国が「迅速に行動すれば関税は課さない」と述べ、対策次第では関税措置を回避する可能性があると示唆した。

 中国の新興企業「DeepSeek(ディープシーク)」が開発した高性能の生成人工知能(AI)に関しては、米国企業の技術を奪ってつくったなどと主張し、規制を含めて「厳格に取り組む」との考えを示した。

 トランプ政権は、不法移民や合成麻薬「フェンタニル」の流入を理由に2月1日にカナダ、メキシコに25%の関税を課すと明らかにしている。ラトニック氏は流入阻止に向けて「行動しなければ関税を課す」と両国をけん制した。

 トランプ政権は同じ理由で中国への10%の追加関税を課すことも検討している。これらとは別の関税措置については、大統領覚書に基づく貿易赤字の原因などを4月までに調査した上で決める。

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