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プラスチック微粒子、脳内に蓄積 腎臓や肝臓より7~30倍の濃度

共同通信 / 2025年2月7日 17時52分

遺体の脳内の拡大写真(右)。左上などに見える白っぽい細かい粒がプラスチック微粒子とみられる(米医学誌ネイチャーメディシンの論文から)

 人体に取り込まれたプラスチック微粒子は、肝臓や腎臓よりも脳内に高濃度で蓄積される可能性があるとの研究結果を、米ニューメキシコ大のチームが7日までに、米医学誌ネイチャーメディシンに発表した。調べた遺体の脳には、腎臓や肝臓より7~30倍の濃度の微粒子が含まれていた。健康への影響は現時点では、不明点が多いとしている。

 脳内で最も多く発見されたのは、レジ袋や洗剤容器などに広く使われるポリエチレンだった。微粒子はプラスチック製品が劣化して生じるため、環境中の微粒子の濃度が高まり、人体に取り込まれたとみられる。

 研究共著者のマシュー・カンペン教授は「データに基づけば、脳の重量比で0.5%に相当する7グラムのプラスチックが存在するとみられる。標準的なプラ製スプーン1本分に相当する」と指摘している。

 また認知症の人の脳からは、そうでない人よりも高濃度の微粒子が見つかった。因果関係は不明で、認知症を引き起こす可能性を示唆しているわけではないという。

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