1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

名古屋の2大繁華街、栄と名駅で大規模開発 老舗松坂屋は順次改装、相乗効果に期待の声

共同通信 / 2025年2月12日 8時6分

建設が進む211メートルの複合ビル「ザ・ランドマーク名古屋栄」=2025年1月14日午前、名古屋市

 名古屋市の繁華街を代表する栄地区と名古屋駅を中心とした名駅地区で、大規模再開発や集客強化の取り組みが進められている。栄では老舗の松坂屋名古屋店が改装を順次行い、周辺で複合高層ビルも建設中だ。駅直結のジェイアール名古屋高島屋がリードし成長が続く名駅は、名古屋鉄道が再開発を計画。両地区の魅力度向上に相乗効果を期待する声も上がる。(共同通信=大貫紗英)

 現在の場所に移転してから2025年で100年になる栄の松坂屋名古屋店は、過去最大規模となる総面積の約3分の1に当たる約2万7千平方メートルを2025年秋までに順次改装する。約63億円を投じ、2024年11月には第1弾として婦人服のフロアが新装開店した。

 運営する大丸松坂屋百貨店の宗森耕二社長は「さらなる100年を見据え、栄地区の持続的な発展と繁栄に貢献できる商業施設を具現化する」と説明。従来の中高年層だけでなく若年層も取り込み、幅広い年代に向けた販売戦略を練る。

 近くでは、2024年4月に栄で一番高い複合ビル「中日ビル」(158メートル)が開業。東海地区初進出の飲食店など約90のテナントが出店し、栄の百貨店関係者は「栄の人出が回復した」と話す。2026年夏ごろにはそれを超える高さ211メートルの複合ビル「ザ・ランドマーク名古屋栄」がオープンする。建設中の建物は、既に中日ビルの高さを超えた。

 かつては名古屋で1強だった栄だが、東海地区で1位の乗降客数を誇るターミナル駅「名古屋駅」につながるジェイアール名古屋高島屋の2000年の開店後は、その勢いに押されてきた。

 2014年度には松坂屋名古屋店の売り上げが高島屋に抜かれ、百貨店「丸栄」が2018年に閉店に追い込まれた。栄の“地盤沈下”を指摘する声も出ていたが、巻き返しが期待される。

 名駅では、専門店街「タカシマヤ ゲートタワーモール」が2017年に開業した。高島屋は2024年に売上高が初めて2千億円を超え、国内最大級のバレンタイン催事「アムール・デュ・ショコラ」は、来場者80万人以上を集める冬の恒例イベントになった。

 名駅の南側では今後、名古屋鉄道が名鉄百貨店本店など一帯の計6棟分に当たる南北約400メートルを建て替える。2025年3月末までに詳細な計画を発表する予定だ。

 両地区が競い合ってさまざまな施設が増えれば、遠方などからより多くの集客が見込まれる。栄にある百貨店の別の関係者は「名古屋全体を考えると、栄が盛り上がれば名駅ももっと盛り上がる」と話した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください