中国組織、卵子を強制採取か ジョージア首都でタイ人被害

中国の犯罪組織に卵子を強制的に採取されたタイ人女性らが閉じ込められていたジョージア・トビリシの民家（パウィーナ・ホンサグン子供女性財団提供、共同）

　【バンコク共同】中国の犯罪組織が、子供を望むカップルの「代理母」として高給を得られるとタイ人女性らに持ちかけ、ジョージア（グルジア）の首都トビリシで自由を奪い強制的に卵子を提供させている疑いが強いことが12日、分かった。

　バンコクの女性支援団体「パウィーナ・ホンサグン子供女性財団」が被害実態を明らかにした。同財団は「約100人のタイ人女性が被害に遭い、まだ多数が捕らわれている」と訴え、国際的な徹底捜査を求めている。

　同財団によると、被害者らはフェイスブックで「代理母として出産すれば計40万～60万バーツ（約180万円～270万円）を得られる」などとする広告にだまされてジョージアに渡航した。