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1億光年先の銀河団ガス運動観測 日米、衛星XRISM

共同通信 / 2025年2月13日 1時50分

ケンタウルス座銀河団中心部の想像図。雲のように見えるのは高温ガス、散らばっている点一つ一つは銀河を表している(JAXA提供)

 日米主導の国際チームが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と米航空宇宙局(NASA)のエックス線天文衛星「XRISM(クリズム)」を利用して、地球から1億2千万光年離れたケンタウルス座銀河団を詳細観測し、多数の銀河の間を漂う高温ガスの動きを捉えることに成功したと、12日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

 銀河団がなぜ、まんべんなく高温なのかは天文学の大きな謎の一つ。中心にあるブラックホールが熱を出し、拡散しているとの説があった。だが今回の観測では、ブラックホール近くのガスの動きが特に激しいわけではないことが判明、従来説に疑問を投げかけた。チームは、銀河団同士の衝突で全体が揺さぶられ、ガスをかき混ぜているとの見方を強めている。

 チームの佐藤浩介高エネルギー加速器研究機構特任准教授は「銀河団は宇宙全体と組成の似た『ショーケース』といえる。銀河団を通して宇宙の形成の謎を解き明かしたい」と話した。他の銀河団の観測も既に実施しており、分析を進める。

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