NDCパートナーシップとUNFCCCが、NDCs 3.0の野心を一層高め、実施を加速させるためのツールを立ち上げました

このナビゲーターの公開は、COP29(アゼルバイジャンのバクーで開催予定)に向けた主要な政策課題の進展を図るべく、ボンで開催される第60回UNFCCC補助機関会合(通称SB60)のタイミングと重なっています。同会合には各国政府関係者やその他のステークホルダーが一堂に会し、議論を行う予定です。

UNFCCCのSimon Stiell事務局長は次のように述べています: 「各国が自主的に決定する温室効果ガス削減目標(NDCs)は、持続可能な社会・経済の実現に向けた強力な設計図として機能し得ます。より多くの雇用創出、ジェンダーの平等推進、安全で手頃な再生可能エネルギーへのアクセス改善、汚染の削減、国民の健康増進、生活水準の向上など、さまざまな波及効果が期待できるのです。国連システムやその他のパートナーとともに、支援を必要とする各国に対する実践的な支援策を検討してきました。NDC 3.0ナビゲーターは、各国が新たなNDCを策定する際、その実効性の向上に重点を置いた情報やツール、関係者とのネットワーキングを提供することで、各国の取組を後押しできるでしょう。」

NDCパートナーシップの共同司会者を務めるデンマーク王国の開発協力・グローバル気候政策担当大臣、Dan Jørgensen閣下は次のように述べています: 「世界の国々が、化石燃料からの移行、再生可能エネルギー発電能力の3倍拡大、エネルギー効率の2倍改善に合意したグローバル・ストックテイク(GST)は、パリ協定の目標達成に向けた国際協力の緊急性を再確認するものでした。NDC 3.0ナビゲーターは、公正で公平な移行を実現しつつ、パリ協定の目標に整合したNDCsの策定に必要な情報やツールを各国に提供することで、各国の取り組みを後押しするものです。」

ルワンダ共和国環境大臣であり、NDCパートナーシップの共同司会者を務めるJeanne d'Arc Mujawamariya大臣は次のように述べています: 「野心的かつ実施可能なNDCsの策定は、極めて重要な取り組みです。各国が迅速に目標達成に取り組み、大規模な投資を呼び込めるよう、より野心的なNDCを検討する必要があります。NDC 3.0ナビゲーターが示すアプローチは、各国の開発優先課題に合致した、野心的かつ実施可能なNDC 3.0の策定を支援するでしょう。NDCパートナーシップのこの尊敬に値する支援に感謝しています。」