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試行錯誤で学んだことで起きてしまう判断のバイアスは世界共通

共同通信PRワイヤー / 2024年6月28日 11時0分


(4)今後の課題

本研究は、社会がグローバルな結びつきを強める中、人間の意思決定を支える共通の基盤としての強化学習を調べたものになります。この研究結果は、多様な背景を持つ個人がどのように複雑な意思決定をしているのかについて明らかにし、産業界や政策立案者にも貴重な洞察を提供するものだと考えています。今回は国というものを、文化的・経済的背景を表すものとして一時的に用いましたが、今後はさまざまな集団や個人差なども考慮して、人間の意思決定の普遍的な部分と多様性を解明していきたいと考えています。


(5)研究者のコメント

私たちの判断や気持ち、行動が文化・環境に影響されるという説は、さまざまな場面で語られることがありますが、動物としての人間がもつ基礎的なプロセスと複雑に絡み合っていて、「どの側面でどの程度」という捉えをしなければ、実際に役には立ちません。「日本人だから」「遺伝が全てだ」「人はそれぞれ違う」「人はみんな同じ」など単純な言い切りをせずに、研究を通じて丁寧に紐解いていくことが必要だと思います。


(6)用語解説

※1 強化学習

報酬に基づく試行錯誤を通じた学習。獲得した経験に基づいて行動することを可能にするメカニズムや行動のこと。


※2 期待値

1回の試行で確率的に得られる値の平均値。期待値がより高くなる選択をすることが、確率的に「良い」選択といえる。


(7)論文情報

雑誌名:Nature Human Behaviour

論文名:Comparing experience- and description-based economic preferences across 11 countries

執筆者名(所属機関名):Hernán Anlló(パリ高等師範学校/早稲田大学) ―他24名― Katsumi Watanabe (早稲田大学)、Stefano Palminteri(パリ高等師範学校)

掲載日時(現地時間):2024年6月14日

掲載URL:https://www.nature.com/articles/s41562-024-01894-9

DOI:10.1038/s41562-024-01894-9


(8)研究助成

研究費名:ムーンショット型研究開発事業

研究課題名:非接触表面情報からの身体運動を伴う場合の心身状態の推定

研究代表者(所属機関名):渡邊克巳(早稲田大学)


研究費名:科研費基盤(A)

研究課題名:クロスモーダル型人間拡張技術の知的基盤の構築

研究代表者名(所属機関名):渡邊克巳(早稲田大学)


関連URL:https://kyodonewsprwire.jp/release/202406282883

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。詳細は上記URLを参照下さい。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

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