1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

日本の子ども達の体水分状態はやや不足気味

共同通信PRワイヤー / 2024年7月4日 14時0分

尿の色から体水分状態を判断できれば、適切な飲水行動につながります。脱水予防の観点では、体の水分が足りていない時に、それを尿の色から自ら判断できることが重要です。尿カラースケールは色が濃いほど値が高くなり、8段階のうち4以上が体水分不足を示します。しかし、尿浸透圧が800 mOsm/Lを超えていた子ども達のうち、実際に尿カラースケールで4以上を選択した人の割合は多くて30%程度でした。

以上の結果は、世界的な傾向と同様に、日本の子ども達もやや体水分状態が足りていないこと、それは夏より春に顕著になることを示しています(夏は日常的な飲水量が増えていると考えられます)。子ども達自身が尿の色から適切に体水分不足を判断することは難しいようです(ただし、子どもでも判断可能とする海外の研究もあります)。


【今後の展開】

本研究結果を基に、子ども達の体水分状態をどのように改善できるか、その解決策を打ち出すことが重要です。本研究グループではすでに、子ども向けの教育動画「からだと水分」を製作して、公開しています(https://www.niigata-u.ac.jp/news/2024/614025/)。この公開に先立ち、子ども達の飲水意識の現状を調査しており、この動画を視聴することで実際に子ども達の飲水行動の理解につながるのかどうかも調べています。これらの研究成果も追って公開する予定ですが、子ども達の飲水意識と飲水行動を改善して、夏の脱水予防はもちろんのこと、暑くない時期にも体水分状態を良好に維持するマネジメント力の向上につなげていきたいと考えています。


【研究成果の公表】

本研究成果は、2024年6月14日、科学誌「Applied Physiology, Nutrition, and Metabolism」に掲載されました。

論文タイトル:Seasonal changes in hydration in free-living Japanese children and adolescents

著者:Tatsuro Amano, Kotaro Sato, Junto Otsuka, Yumi Okamoto, Shota Takada, Hanano Kato, Shotaro Yokoyama, Shoma Oshima, Yuri Hosokawa, Naoto Fujii, Toby Mündel, Glen P. Kenny, Takako Hiwa, and Yoshimitsu Inoue

doi: 10.1139/apnm-2023-0464


関連URL:https://kyodonewsprwire.jp/release/202407043159

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。詳細は上記URLを参照下さい。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください