アラムコの戦略的天然ガス増産計画、250億ドル相当の契約を発注し順調に進行中
共同通信PRワイヤー / 2024年7月8日 9時59分
加えて、サウジアラビア国内全域のお客様に天然ガスを供給するマスター・ガス・システム(フェーズ3)拡張開始に向けて、総額約88億ドル相当の一括ターン・キー契約15件を締結しました。この拡張はエネルギー省と共同実施され、約4,000kmのパイプライン敷設と17基の新規ガス圧縮装置の設置により、2028年までにネットワークの規模を拡大し、総生産能力を日量31億5,000万立方フィート(bscfd)増強するものです。
さらに、24億ドル相当の23件のガスリグ掘削契約と6億1200万ドル相当の2件の傾斜井掘削契約を獲得しています。一方、ジャフーラでは2022年12月から2024年5月にかけて、総額16億3,000万ドル相当の掘削契約13件を獲得しました。
ジャフーラにおける進捗状況
ジャフーラ非在来型ガス田には、229兆立方フィートの生ガスと750億ストックタンクバレルのコンデンセートが含まれていると推定されています。2021年11月に着工したジャフーラ開発プログラム(フェーズ1)は予定通りの進捗を見せており、操業開始は2025年第3四半期に予定されています。アラムコの見通しによれば、ジャフーラのライフサイクル投資総額が1,000億ドルを上回り、生産量が2030年までに日量20億標準立方フィートの持続可能な販売ガス量に達し、さらにエタン、NGL、コンデンセートの生産が大幅に増強するとのことです。
マスター・ガス・システムの拡張計画
アラムコのマスター・ガス・システムは、サウジアラビア全域のアラムコの主要なガス生産・処理拠点を結ぶパイプラインの大規模ネットワークです。今回の拡張により、産業や公共事業、その他の部門のお客様の国内ガス供給へのアクセスが増加することにより、発電用の石油に代わる温室効果ガス排出量の少ない供給源となります。1982年以来、このネットワークによって、石油生産中に放出される「廃ガス」としても知られる随伴ガスをフレアリングする代わりに輸送されてきました。これは、アラムコの技術革新と、排出量削減に向けた解決案の早期導入を示すものです。現在、随伴ガスと販売用ガスを輸送するこの先駆的なネットワークにより、アラムコは2012年以降、日常的なフレアリング排出量をほぼゼロにまで削減しています。これによって、フレアガス排出量を未加工ガス生産量全体の1%未満に維持することに成功し、上流部門における炭素集約度を業界最低水準とすることに貢献しています。
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