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太陽光パネルで農民の収入増へ

共同通信PRワイヤー / 2024年9月12日 17時36分

AsiaNet 200381 (1176)


【オルドス(中国)2024年9月12日新華社=共同通信JBN】上空から見ると、19万6000枚の青い太陽光パネルは、クブチ砂漠を疾走する馬のダイナミックなシルエットを形作っています。


オルドス市チャイデン村(Chaideng Village)にある太陽光発電所のまわりを散策した観光客は、緑の植生とヒマワリのように回転する追尾式太陽光パネルに驚嘆し、ここがかつては「死の海」と呼ばれた不毛の土地であったとは信じられない様子でした。


中国語で馬を意味するジュンマ(Junma)の太陽光発電所は、クブチ砂漠の北端から黄河の南にかけて広がる野心的な太陽エネルギー砂漠再生プロジェクト「太陽光発電の長城(great photovoltaic wall)」の一部です。


長さ約400km、幅平均5kmに及ぶこの驚異的な太陽光発電プロジェクトは、完成すれば1億キロワットの設備容量を備えることになります。


この太陽光発電による砂漠の再生には大きなメリットがあります。パネルは地下水の蒸発を20-30%抑え、日陰を作り、風速を下げ、これらの全てが植物の成長を促進します。これにより、ほこりや砂を抑えることに役立つ飼料草のような植生が成長しやすくなります。乾燥地帯では、太陽光発電のウオーターポンプと点滴かんがいの組み合わせが、砂漠の景観を緑化する上で効果的な方法であると証明されています。


太陽光パネルが上流側でクリーンエネルギーを生み出し、下流側では植物や家畜が良好に成長する「太陽光発電+砂漠再生」のモデルは、同時に新たな収入の機会を開き、現地の生活を変えています。


現地の人々は、砂漠化した土地の貸し出し、プロジェクト建設への参加、契約農業への従事など、収入を増やすためのさまざまな方法を見いだしています。新エネルギー企業や生態管理企業は、建設と運営の両段階で現地の農民や飼育人を雇用するよう奨励されています。


ダラト旗エネルギー局(Dalad Banner Energy Bureau)の当局者であるLi Kai氏は、注目すべき例として「Kubuqi Desert Ordos Central-Northern New Energy Base(クブチ砂漠オルドス中北部新エネルギー基地)」プロジェクトを強調しました。2023年、このプロジェクトで218万枚の太陽光パネルが設置され、3000人以上の労働者を雇用しました。労働者のほとんどは現地の農民で、1日あたり300元(約42米ドル)から500元の収入になりました。

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