資源節約型イノベーション：マムート・ループインサレーション

セオン（スイス）, 2024年9月17日 /PRNewswire/ -- スイスの山岳スポーツ用品メーカーであるマムート（Mammut）は、2024年冬シーズンに向けて「マムート・ループインサレーション」を導入し、資源保護とパフォーマンスにおいて新たな基準を打ち立てています。この画期的な断熱ソリューションは、より環境に優しい未来に向けたもう一つの重要な一歩を示しています。

【動画：https://www.youtube.com/watch?v=H6wN7HsIDVM】

マムート・ループインサレーションは、オーストリアのロープメーカーであるトゥーフェルベルガー（Teufelberger）とのコラボレーションの成果です。この革新的な断熱材は、産業用ロープの製造過程で発生する生産スクラップを利用して作られています。化学物質を使用しない機械的リサイクルプロセスを通じて、これらのスクラップは高品質な断熱材に生まれ変わります。「マムート・ループインサレーションを通じて、私たちは循環型で資源に配慮した素材の再利用アプローチを採用しています。これは持続可能なアウトドアウェアの未来に向けた重要な一歩です。」とマムートの資材管理リーダーであるヘレナ・テーバ氏は説明しています。

コンセプトからイノベーションへ      

ループインサレーションの開発は、2018年に実施したマムートのカーボンフットプリント分析をきっかけに始まりました。この分析で、同社のCO2排出量の13%がロープ製造に由来していることが判明しました。これを受けて、マムートはロープ生産スクラップの再利用に関する広範な研究を行い、効率性と環境面での利点が際立つ技術「ループインサレーション」の開発に至りました。

最初のマイルストーンと課題

2024年の秋冬シーズンに向けて、マムートは重量12トンのロープのスクラップをリサイクルし、それらを価値ある断熱材に変換することに成功しました。主な課題はロープの直径、品質、色のばらつきでしたが、革新的なソリューションと強固なロジスティクスシステムによってこれを克服しました。「リサイクルプロセスの複雑さは決して過小評価すべきではありません。」とテーバ氏は述べています。「循環型経済には多大な労力と専門知識が求められます。」

実用例：センダー IN フード付きジャケット