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~必要な人に必要な物資を適切に届ける~ 令和6年能登半島地震 JDA-DATの災害支援活動の実際

共同通信PRワイヤー / 2024年9月25日 10時0分

~必要な人に必要な物資を適切に届ける~  令和6年能登半島地震 JDA-DATの災害支援活動の実際

図1

公益社団法人日本栄養士会 専務理事・災害支援チームJDA-DAT統括 下浦佳之氏 取材記事公開


 尾西食品株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長 市川伸介 ※以下、尾西食品)は、非常食・備蓄のリーディングカンパニーとして、 ”アルファ米”をはじめとする長期保存食を製造・販売。専門家のアドバイス、被災者の声を通して日常の防災意識を高める活動を進め、2021 年3月より公式サイトにて防災コラムの発信をしております。

 今回は全国のさまざまな災害現場に日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)としていち早く被災地へ向かい、被災者への支援活動として栄養管理、食生活支援等に手を差し伸べてきた公益社団法人日本栄養士会専務理事・災害支援チーム JDA-DAT 統括の下浦佳之氏に、本年元日に発生した能登半島地震の災害支援活動について伺った。延べ約 2,200 名の管理栄養士、栄養士を現地に派遣した日本栄養士会の災害支援活動で浮かび上がった課題とは。


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202409206701-O4-t1qKVbT1

下浦佳之専務理事


〜令和6年能登半島地震での栄養・食支援活動〜


――日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)について

 JDA-DATは東日本大震災をきっかけに、大規模自然災害発生時、迅速に被災地での栄養・食生活支援活動を行うために、2012年に設立されました。大規模災害が発生した地域において、避難所、施設、自宅、仮設住宅等で被災者に対する栄養に関する支援活動ができる専門的なトレーニングを受けた栄養支援チームです。大規模な災害で厚生労働省や被災地自治体等からの要請により、JDA-DATを被災地に派遣するということになります。JDA-DATは、ボランティアといいながらも被災地の行政栄養士の指揮下に入り、行政と連携した活動を行います。


――初動支援活動について 

 1月2日に先遣隊として能登半島に入り、保健医療福祉調整本部より、乳児用液体ミルク搬送の指示を受けました。能登半島の北部は高齢者が多い地域ですから、本来、乳児用液体ミルクの必要性は低いはずです。しかし、お正月に孫を連れて、多くの家族が帰省や観光で来られており、また、断水していたので粉ミルク用の水が手に入らないという状況で、すぐに乳児用液体ミルクを持ってきてほしいという状況でした。早急に乳児用液体ミルクを能登半島北部へ搬送すべく動きましたが、1月3日の時点では、七尾市から北へは自衛隊や救急車ですら通行が困難な状態でした。乳児用液体ミルクは七尾市にある能登総合病院に参集しているDMAT(災害派遣医療チーム)に届け、乳児用液体ミルクの取扱い方、配布の際のWHOコードの遵守等についてDMATの先生方にレクチャーし、その先の搬送を託しました。支援活動全般において、現地での宿泊施設の確保が難しく、道路の陥没、土砂崩れによる迂回等により被災地への移動に時間を要し、その上雪等の天候不良、この時期の日没が早いことなどから、支援活動者の安全も確保しながら限られた時間の中でできる限りの支援をしました。

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