孔子の遺産を称える世界規模の集会

曲阜（中国山東省）2024年9月30日 /PRNewswire/ -- ニュースレポート（chinadaily.com.cn）:

2024年度の国際孔子文化フェスティバル（China International Confucius Cultural Festival）が9月27日に山東省済寧市の県級市、曲阜にて正式に開幕しました。儒教文化の現代的意義の探求と、中国文化を世界に広めることを目的としたこのフェスティバルは10月7日まで開催されます。

36の国と地域、中国の香港、マカオ、台湾から370名以上の賓客が開幕式と閉幕式、その他の重要なイベントに招待されています。

9月28日は孔子の2,575回目の誕生日にあたります。山東省曲阜市にある本会場での式典に加え、今年の孔子記念式典では、孔子の子孫が住み、南方儒教の中心地である浙江省衢州市でのサブ会場でも行事が予定されています。山東省と浙江省による合同孔子記念式典の開催は、北方と南方の孔子を敬う伝統の重要な協力関係を象徴しています。

孔子記念式典の発祥ははるか紀元前478年に遡りますが、その後時代の変遷とともに発展してきました。この催しは当初、毎年秋に行われていたものの、後に東漢時代（25～220年）になって年2回に拡大されました。

このほか、全省でさまざまな文化公演、展示、民俗体験が行われ、中国の伝統文化の真髄を深く掘り下げ、広めるという役割を果たしてきました。

曲阜はまた、2024年の国際孔子文化フェスティバルの一環として、儒教寺院と僧院が世界各国で巡回展示を行うことを予定しています。この巡回展示では、世界中の儒教寺院や僧院の学者、専門家、管理者が一堂に会し、儒教遺産の保存と普及について話し合うことになっています。

中国文化の影響力をさらに高めるため、中国文化観光部は山東省の海外中国文化センターや観光局が協力して一連の文化・観光イベントを開催することを支援しています。

また「Confucius in My Eyes」と題された世界のZ世代による写真、短編動画、作文コンテストが世界に向けて発表され、中国文化の影響力のさらなる拡大を図る海外での文化・観光PR活動が予定されています。

春秋時代を生きた孔子（紀元前551～479年）は古代中国の偉大な哲学者・教育者の一人に数えられています。倫理、道徳、社会の調和を重視したことで知られる孔子の哲学は世界中で研究され、尊敬を集めています。