米国魚類野生生物局、絶滅危惧種法に基づくオナガザルのリストへの申請を却下
共同通信PRワイヤー / 2024年10月9日 9時56分
ワシントン, 2024年10月9日 /PRNewswire/ -- 2024年10月7日、米国魚類野生生物局(「USFWS」または「同局」)は、People for the Ethical Treatment of Animals(動物の倫理的扱いを求める人々の会、英文略称PETA)およびその他の擁護団体が提出した、オナガザル(「LTM」、Macaca fascicularis)を絶滅危惧種保護法(「ESA」)のリストに掲載する請願書の受理を拒否しました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202410097795-O1-38g7motZ】
この決定は、USFWSによる審査の締めくくりとなるものです。同局の判断によれば、請願書には、個別または累積的な潜在的な脅威によるLTM個体群または種全体への影響を裏付け、この種がリストに掲載されるに値すると信頼できる情報が提示されていないとのことです。
オナガザルは、人間に非常に近い種であることから、世界中の生物医学研究に広く利用されています。最も多く使用されている処方薬25種のうち6種は、オナガザルの助けを借りて開発されました1。オナガザルを使った研究は、再生医療2、免疫学3、がん4、ワクチン開発5、薬理学6の進歩において非常に重要な役割を果たしています。国立衛生研究所(NIH)は最近、生物医学研究の実施におけるLTMの重要性を確認するレビューを発表しました。
USFWSの決定は、国際自然保護連合(IUCN)によるリストへの掲載決定に異議を唱える米国生物医学研究協会(NABR)の請願に応じ、LTMの「絶滅危惧」指定を再検討するという最近のIUCNの決定に続くものです7。IUCNは、状況調査を実施した著者(Hansen et al.2022)に対し、NABRが請願で提起した科学的問題に対処するために、評価を再検討するよう指示しました。
NABRの請願書は、IUCNがオナガザルの地位を格上げする決定の根拠として使用した2022年のHansen氏らによるレビューが、既存のデータを誤って表現していることを示しています。Hank Jenkins博士が提出した別の請願書(現在もIUCNで審査中)では、Hansenら(2022年)著者は利益相反を有しており、IUCNによる更なる調査が必要であると主張しています。
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