EY調査、不確実性や市場の変動性が高まる中、世界のIPO市場は回復力を維持
共同通信PRワイヤー / 2024年10月25日 14時32分
Asia-Pacificが安定する中、AmericasおよびEMEIAは回復
上半期におけるAsia-Pacific(アジア・パシフィック)のIPOの休止に起因する世界的な公募の減少にもかかわらず、2024年現時点までにAmericasおよびEMEIAは取引件数と調達額の両方で前年同期比で2桁成長を見せました。米国およびインドのIPO活動は、一般的には静かな四半期にも、著しく高い水準を維持しました。インドは3Qに100件以上のIPOを開始し、過去20年にわたる四半期の中で公募が最高水準を記録しました。
Asia-Pacificは、3Qに顕著に好転しました。以前の活動の減速を乗り越えることで、当該地域は世界のIPO件数において前四半期比で11%の増加に貢献しました。中国本土、インドネシア、マレーシアおよび韓国における活動の増加を特徴とするこの回復は、不確実性が高まる時期に世界市場に自信を与えました。
AI企業が投資家の関心を引く
過去2年間にわたり、毎年60社以上の人工知能(AI)企業が上場し、そのうちおよそ半数が利益を上げています。現在、およそ50社のAI企業が上場申請中であり、AI主導のイノベーションに対する投資家の持続的な関心を示しています。
2024年第4四半期の見通し
2024年の残る期間のIPO市場は、中央銀行の政策、地政学的発展および重要な選挙の結果などの影響を受けるものと予想されます。楽観主義が低金利とインフレの緩和によって加速し、新規上場や借入コストに敏感なセクターの活動再開を促進する見込みです。米国、欧州およびインドなどの主要市場における好調な業績が、IPO活動を後押しすることが期待されています。クロスボーダー上場の成功は今後続くことが見込まれ、特に重要な株式市場へのデビュー(特にPE企業によって支援され、スピンオフやカーブアウトからのデビュー)は企業が有利な上場機会を求める中で今後が期待されています。
EY Global IPO LeaderのGeorge Chanのコメント:
「投資家は、より不安定となるであろう2024年下半期に向けて備えています。インフレと金利が減速するにつれ、IPOの決定に影響を与える新たな要因が浮上します。不確実性が高まるこの環境では、タイミングの良い市場参入と説得力のある株式の説明が、IPOの機会を活用しようとしている企業にとって極めて重要です」
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