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「NOSTER & Science Microbiome Prize」シンポジウム・第5回授賞式開催 

共同通信PRワイヤー / 2024年11月14日 18時0分


 Microbiome研究が飛躍的に発展し、癌や免疫系疾患、消化器疾患など様々な疾患と腸内菌叢の関連を把握できるようになってきました。さらにはメタボローム解析[*3]技術が進歩したことによって、腸内細菌が産生する代謝物がその原因分子となりうることも明らかになりつつあります。今後、本分野の研究が更に進むことにより、腸内菌叢をコントロールする新たな治療法の開発が期待されます。NOSTERは今後も本賞を通して、若手科学者を継続して支援し、Microbiome研究の発展によるブレークスルー創薬の実現を目指していきます。


2024年度各受賞者の研究概要

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202411149973-O3-uo6rre0Y


(上)2024 大賞: 永島一樹 博士

(左)2024 入賞: Lina Yao 博士, (右)2024 入賞: Brittany Needham 博士


-スタンフォード大学(現在ハーバード大学)の永島一樹 博士は、腸内細菌がT細胞に与える影響を特定する方法を開発したことで、2024年度NOSTER & Science Microbiome Prize 大賞を受賞。免疫細胞の1つであるT細胞がこれまでの定説を覆し、複数の菌を認識し反応することを明らかにしました。


-入賞のLina Yao 博士は炎症性腸疾患や自己免疫疾患の新たな治療法開発を目指し、腸内細菌の産生する胆汁酸が免疫細胞に与える影響について研究を進めています。


-Brittany Needham 博士は、腸内細菌のつくる4EPSという物質が自閉症スペクトラムの子供たちの血漿中に多く存在することを見出し、腸内細菌の代謝物を標的として腸が脳の機能に与える影響を研究しています。


■注釈・参考

[*1]米国科学振興協会:https://www.aaas.org/

American Association for the Advancement of Science(AAAS)

世界最大の総合科学協会であり非営利組織です。1848年の創立以来、万人の利益のために科学

の発展に寄与することをミッションとし、権威ある学術誌Science及び姉妹誌を発行しています。


[*2] Microbiome、腸内細菌など微生物叢

ヒトや動物の身体に生息し、共生関係を築いている微生物の集まり。様々な疾患や病態との関連が明らかになってきており、宿主の健康に大きな影響を与えていると考えられています。

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